ワインで悪酔い
という話をよく聞きます。が、実はこれって誤解と選択のミスからくるものが多いのではないだろうか。
そもそもワインのアルコール度数は、だいたい11度から14度。ということは、ほとんど日本酒と同じくらいなわけで、呑みやすいからといって適量を過ぎれば基本的に悪酔いするのは当たり前。それに問題なのがやたら安いワイン。これはワインメーカーというかワイン業者の問題でもあるのだけれど、それらのワインは安くするためにいろんなものを混ぜ合わせて造られていて、その中の不純物に悪酔いの原因があるとのハナシ。で、やっかいなのはそういったやたら安いワインに限って妙に飲みやすくつくられていたりしてついつい飲み過ぎてしまい悪酔いの原因になるわけで…。というと、では、よいワインは飲みやすくないのかといえばけっしてそんなことはない。もちろんそれぞれに個性があり渋みのきいたコクのあるものから口当たりの優しいものまでいろいろあって好みの別れるところだけど、共通していえることは、妙につくられた香りでなく、素材そのものと熟成によって出来た自然な香りがするということ。
一方、日本の酒造メーカーがそれなりにお手ごろ価格なワインを販売しているけれど、それらはあくまでワインの雰囲気を楽しむものと考えたほうががいいように思う。なぜならワインはあくまで農業生産品であって、ビールのように工場で一括大量生産できるものではないのだから。
で、つまるところは、飲みやすく造られた不純物がいっぱいのそこそこアルコール度数の高いものをたくさん飲めば、多少お酒に強い人でも悪酔いするし、これは焼酎や、日本酒にもあてはまるけれど、ようは飲みやすいからといって飲み過ぎない。それと安いからといって不純物の混じったようなものはさける。この二点さえ守ればきっと楽しいワイン生活がおくれること請け合い?。さあ今晩あたり、いかが。

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