ボジョレー10のワイン
毎年11月の第3木曜日の解禁日で有名な『ボジョレー・ヌーヴォー』の生の地であるボジョレー地区。その北側にボジョレー・ヴィラージュと呼ばれる地域がある。ボジョレーの中でも特によいワインを造り出すいわゆる特級畑と呼ばれる地域で、その中にまたそれぞれに個性的なワインを生み出す10の村がある。
どちらかというと軽快で、早飲み(熟成タイプではない)ワインと思われがちなボジョレーだけれど、それぞれの村名を冠したワインには軽快な中にもふくよかさがあり、またそれぞれの村によって味わいの違う個性的なワインが造られていて、一括りにボジョレーといってしまうには惜しい難しさと楽しさがある。
そんな中で、もっとも長期熟成の効くボジョレーの中のボジョレーといわれているのが『ムーラン・ア・ヴァン』というワイン。ボジョレーの長兄ともいわれ、10年以上もの熟成を重ねたものもあり芳醇で力強い。
個人的に10種の中でお気に入りなのが『ジュリエナ』。どちらかというとスパイシーな中に果実感の美味しさが凝縮された味わいのあるワイン。ちなみに名前のジュリエナとはジュリアス・シーザーに由来するという話。
そのほか名前の由来でいうと『サンタムール』は愛の聖人といわれ、よくバレンタインデーの前になると売り出されてたりするけど、残念ながらもらったことはない。やはり。
またボジョレーの女王ともいわれる『フルーリー』は「花」というその名の通り香り豊かで優しい口あたりのワイン。
そしてもっとも軽やかなのが『レニエ』で、ある意味もっともボジョレーらしいワインといえるかも知れない。
そのほか『モルゴン』『シルーブル』『シェナ』『ブルーィィ』『コート・ブルーィィ』なども、それぞれに味わいが違っていて呑み比べてみるのもたのしいのではないだろうか。
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